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社会人になって、たくさんの新しいことを始めました。それも今までやったことのなかったものがほとんどです。そんな愛すべき趣味たちとmise1049の成長を記したノンフィクションブログです。有言、いつか実行。


by mise1049
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少年社中「リドル」

「冒険せずに大人になった、あなたへ」

ということで少年社中が送る「廃墟に眠る少年の夢(ロストアドベンチャー)」
シリーズの三部作で、その第一弾が「リドル」ということです。
なお、第二弾は「光之帝國」、第三弾は「アルカディア」とのこと。
観たいですねー。

少年社中は、2年ほど前までは早稲田大学の劇団の一つだったみたいなのだが、
その後は独立。現在は多彩な客演陣を交えつつ、独特の演出と世界観で
小さな劇場いっぱいに少年社中ワールドを編み上げていく、素敵な劇団です。
特に「チェイス」と呼ばれる各役者が会場を切れることなく走り回る演出や、
それに伴うスピード感のある展開は大きな見どころで、ぐっと世界に引き込まれます。
また毎回凝った作りの衣装も社中ワールドに重要な花を添えます。

とにかく少年社中のメンバーの演技は、基本的にかっこつけで、わざとらしい。
ビシッと見つめる目線や手足の躍動の仕方など、結構キメキメの演技なのです。
個人的にはお芝居だし、そのくらいキマったな感じがあってもいいと思っていて、
彼らが走ったり、躍ったり、剣を振り回す演技は嫌いじゃないのだ。
むしろそれが楽しみだったりもする。

遊園地国家・リドルに天上界のばけものたちが反乱を起こす。
それを期にリドルの王室の謎や、仕える騎士の恋、そしてなぜリドルが生まれたか、
そんな話が次々と展開され、最後は一つの結末に向かって突き進んでいく・・・。

スナークは倒されて、リドルは消滅した。
でも、リドルは終わらなかったんですねえ。
そう、私たちのリドルは・・・。


演劇でやめられないのは、特に小劇場では、もう圧倒的な臨場感があるということ。
観ている自分の目の前で立ち居振舞う役者たち。
これには思わず、観劇スタイルも前のめりになるというもの。
さらに音楽と衣装との融合で、たった一つの小さな舞台に世界を作り上げるのだから、
これはすごいことだと思う。編集なし、ドンカマ一発勝負。

はっきりいって話の内容がよくわからないことも多い。
限られた環境でどこまで凝った話にするのか、そしてそれをどう表現するのか。
作品である以上、単にわかりやすければいいってものでもないし、
かといって難解な構成にすればたちまち理解しがたくなる。
映画のような理解を助けてくれる字幕や背景の変化などは一切ないのだから。
だからこそ、無限の可能性があるのだけど。
そういった意味では「ライブ版の読書」みたいな感じだ、といったら語弊があるかな?


少年社中も旗揚げからやってきた役者さんが脱退し、
新しい人が入団するなど、ここしばらくは役者の出入りがあったみたい。
「リドル」の出来は、話としてはあんな感じでよいとしても、
わずかに台詞噛んだり、合わせるところが合っていなかったりで、
もう一段階完成度を上げられる余地があったのかなー、と感じました。

今回客演されていた「ホチキス」や「劇団上田」という劇団にも興味が惹かれますな。
時間さえ作れれば観てみたいような。
騎士団の団長さんやサーカス団の演技は光ってたもんなあ。


少年社中のホームページッス
http://www.shachu.com/index.html
by mise1049 | 2005-10-10 02:49 | 演劇・映画もろもろ